定期健診・メンテナンス Maintenance
歯の検診をお考えの方
歯が痛い、と思って歯医者に行ったときにはすでにかなり進行しているのです。痛みが出る前に、初期の状態で発見できれば、治療も短くてすみます。
定期的に歯のチェックをすることは、健康な生活を送る上でも大切なポイントとなってきます。
歯が痛くなる前に!
歯医者さんでも検診が受けられるってご存知でしたか?
地域の健診や、学校での検診のほかに、歯医者さんでも健診が受けられます。
自分の健康を守るための投資と考え、定期的にチェックしましょう。
定期健診の内容
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初期虫歯などのチェック
虫歯になっていないか、詳しくチェックします。同時に家庭での歯磨きがきちんと出来ているか、健康状態や生活環境のチェックも行います。
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歯周病のチェック
歯垢のつきぐあい、歯ぐきの出血・腫れ・歯の動揺度などを細かくチェックします。
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徹底的なクリーニング
磨くことが難しい歯と歯の間や歯と歯肉の間、歯周ポケット内などを様々な機械、器具を使ってクリーニングしてもらいます。終わった後はすっきりしてとても気持ちがよいものです。
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はみがき指導とホームケア指導
食生活の注意点や歯磨き指導・歯磨きの補助器具使用法を丁寧に指導いたします。
定期的な歯科検診で医療費が抑制できます
都道府県に関わらず、歯が多く残っている人ほど医科医療費が少ない傾向を示す
仮設…歯が多いほど健康であれば医療費は少ない
歯の本数が多いほど生存年数が長い
40歳以上の住民5,730名を対象とした15年間のコホート研究の結果、男性では60歳以降の年齢層で、「機能歯数が多い群」が「少ない郡」に比べて生存率が高まる傾向がみられ、80歳以上では男女いずれにおいても、機能歯数の生命予後との間には有意な関連がみられた。
歯の喪失リスク要因について
- メインテナンスに移行した患者において、抜歯に至った要因は歯周病によるものが最も多く、抜歯本数のうちの43.9%を占めていた。
- 抜歯に至る要因として、「不定期来院」は高いオッズ比を示している。
歯数が多いほど、また義歯による機能回復をするほど認知症発症が少ない
認知症の認定を受けていない65歳以上の住民4,425名を対象とした4年間のコホート研究の結果、年齢、治療疾患の有無や生活習慣などに関わらず、歯がほとんどなく義歯を使用していない人は、認知症発症のリスクが高くなることが示された。 特に、歯がほとんどないのに義歯を使用してない人は、20本以上歯が残っている人の1.9倍、認知症発症のリスクが高いことがわかった。
さらに、歯がほとんどなくても義歯を入れることで、認知症の発症リスクを4割抑制できる可能性も示された。
歯を失い、義歯を使用していないと転倒のリスクが高まる
過去1年間に転倒経験のない65歳以上の住民1,763名を対象とした4年間のコホート研究の結果、性、年齢、期間中の要介護認定の有無、うつの有無に関わらず、歯が19本以下で義歯を使用してない人は、転倒のリスクが高くなることが示された。 さらに、歯が19本以下でも義歯を入れることで、転倒のリスクを約半分に抑制できる可能性も示された。
専門的口腔管理・ケアと口腔清掃により、
誤嚥性肺炎の発症が約6割以下に現象(2年間の肺炎発症率の比較)
口腔ケアと誤嚥性肺炎との関係
全国11カ所の特別養護老人ホーム:入所者366名を対象
専門的口腔管理群
週に1度、歯科医師・歯科衛生士による専門的な口腔管理を実施し、介護者又は看護師による毎食後の歯磨きおよび1%ポピドンヨードによる含漱を実施
主観的な咀嚼能力と歯の本数
- 70歳以上の高齢者において、「かんで食べることはできない」者ほど低栄養傾向の者の割合が高い。
- 歯の本数が20本以上の者では約85%が「何でもかんで食べることができる」と回答している。一方、歯の本数が20本未満になると、「何でもかんで食べることができる」者は減少し、約半数になる。